この記事では、シンガポールにはどのような住宅があるのか、仕事などで移住する際はどのような手順で契約するのか、など実体験を踏まえ紹介します。
目次
シンガポールにはどのような住宅があるのか
まず、シンガポールでの一般的な住宅形態を紹介します。
HDB
HDBは、シンガポールの公営住宅で、シンガポール国民のほとんどがこのタイプの住宅に住んでいます。
間取りは、大体一部屋2LDK~3LDKくらいで、世帯で住んでいるかシェアしているかのどちらかです。外国人もHDBを借りられます。(シンガポール国民か永住者でないと購入はできない。)
コンドミニアム
いわゆる高級マンションです。プールやジム、バーベキューピットやテニスコートが併設されています。シンガポールの富裕層や外国人からの駐在員が住んでいます。
間取りはHDBとほとんど同じで、2LDK~3LDKくらいで、世帯で住んでいるかシェアしているかのどちらかです。
HDBより、セキュリティが充実している。(オートロック、セキュリティガード常駐など)
一軒家
terraced houseと呼ばれている。間取りは、日本の一軒家よりも広く、部屋ごとにバス・トイレが付いているところもある。数は少ないが、一軒家の一室を借りて住むことも可能。
一人暮らしの場合 or 世帯で住む場合
一人暮らしする場合(シンガポール現地採用など)
HDB、コンドミニアム、一軒家の部屋を間借りするのが一般的です。(シェアルーム)部屋には次の2パターンがあります。
〇マスタールーム
部屋にバス(シャワー)トイレが付いているタイプです。下記のコモンルームより少し家賃が高くなりますが、バストイレを占有できるので、人気です。
家賃相場は、大体以下のとおり(立地によりけり)
・HDBマスタールーム・・・900S$~1300S$/月(約75000円~100,000円)
・コンドミニアムマスタールーム・・・1300S$~2,000S$(約100,000円~160,000円)
・一軒家マスタールーム・・・1300S$~2,000S$(約100,000円~160,000円)
〇コモンルーム
ベットとちょっとしたクローゼットのみの部屋です。バス、トイレ、洗面台は共有です。
家賃相場は、大体以下のとおり(立地によりけり)
・HDBコモンルーム・・・500S$~900S$/月(約40,000円~70,000円)
・コンドミニアムコモンルーム・・・900S$~1,800S$(約70,000円~150,000円)
・一軒家コモンルーム・・・800S$~1,800S$(約64,000円~150,000円)※このタイプはあまり見たことがありません。
世帯で住む場合
駐在で世帯で移り住む場合は、会社指定の住居に住む場合が多いようです。現地採用等で世帯で住む場合は、おおよそ下記のとおりです。
世帯の場合は、コンドミニアムを借りることが一般的です。会社で契約してくれるか、現地の日本の不動産仲介会社を通して契約します。
家賃は場所によりますが、おおよそ2,400S$/月(約200,000円以上)は見積もっておいたほうが良いと思います。(補助は会社によりけりのようです。現地採用は基本補助なしです。)
物件の探し方~契約まで
探し方
日本と変わらず、不動産仲介会社から紹介してもらうのが一般的です。その他に、掲示板等で入居者の募集がされていたりするので、その場合は、募集されている連絡先に直接アポをとります。
不動産仲介会社は、日本の会社を利用することもできますが、一部屋貸しが一般的なので要注意です。部屋を間借りする場合は、ローカルの不動産業者に紹介してもらいます。
シンガポールでは、Property Guruというサイトで探すのが一般的です。
https://www.propertyguru.com.sg/?gclid=EAIaIQobChMI_7nnh9Lp6AIVzhSPCh03eAFcEAAYASAAEgIVePD_BwE
内見
気に入った物件が見つかったら、内見の日程を調整します。ここも日本とそこまで変わりません。違うなと思ったところは、内見には部屋のオーナーさん(もしくは代理人)とオーナーさん側の不動産仲介業者が立ち会います。
登場人物が多く、混乱しますが、内見の際に気になるところをオーナーさんに直接確認することができます。また、オーナーさんの人柄もわかります。(オーナーさんは同居することが多いので、結構大事)
契約
内見が終わり、部屋が決まったら実際に契約します。契約には、自分のほか、こちらの不動産仲介業者の担当者、オーナーさん(もしくは代理)、オーナーさん側の不動産仲介業者が立ち会います。
入居日は、こちらの希望を仲介業者に伝えれば、オーナーさんと交渉してくれます。
契約に必要なものは以下のとおりです。
・家賃1か月分のデポジット(一般的な基準です。)
・これから住むための1か月分の家賃
・不動産仲介業者への報酬(家賃半月分~1か月分。業者を使っていない場合は、かからない)
・FIN番号・・・就労VISA(EPビザ、Sパス等)に書かれている個人を識別するための番号。これが分からないと契約できない。ビザ自体は未発行でも、IPAからのNotification Letterに番号が書かれている場合は、契約可能
その他
・一部屋丸ごと借りる場合は、上記と一部異なる場合があります。
・住所は、銀行口座の開設や携帯の契約に使うので、早めに決めたほうが良いです。
・東京と同じで、割とすぐに部屋は埋まってしまう傾向にあるそうです。内見後、早めに決めたほうが良いです。
・完璧な物件はないとよく言われますが、シンガポールもそれが当てはまります。自分なりの優先順位や妥協点をあらかじめ決めておくか、不動産会社に伝えておくと◎
・シンガポールは、安かろう悪かろうが日本よりも大きい気がします。必ず内見に行って決めましょう。
HDB VS コンドミニアム
どちらにしようか迷うところかと思います。以下、簡単にメリット&デメリットを記載します。
〇HDBのメリット
家賃が比較的安い、現地の生活を経験できる
●HDBデメリット
セキュリティが甘い(誰でも建物内に入れる)、プールやジムなどがない、敷地がやや狭い
〇コンドミニアムのメリット
セキュリティがしっかりしている(オートロック、セキュリティガード等)、プールやジムがある。設備がきれい。
●コンドミニアムのデメリット
家賃が高い、敷地が広く、歩くのが大変
比較のまとめ→大きな差は、家賃と設備にあるので、ここを比較対象にするとシンプルになる。
私がお世話になった現地の不動産仲介業者曰く、外国人には初めはコンドミニアムにしておくことを勧めているそうです。
理由は、単身の場合は、コンドとHDBの価格差があまりなくなってきていること、セキュリティがしっかりしていること、同じ立場の外国人労働者が多く住んでいること、などだそうです。
私もコンドミニアムの一部屋を借りてルームシェアしていますが、コンドにしてよかったと思ってます。慣れない海外での生活は、セキュリティなどがしっかりしていて、可能な限り安心できる環境が一番です。
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